<瀬戸内型沿岸気候>

・風はやや強い(夏は海陸風)
・降水は少ない
・夏は日中暑く、夜もあまり下がらない
・日照が多い

<瀬戸内型盆地気候>

・風は弱い
・夏は日中と夜の気温差大きい
・冬はしぐれやすく日照が少ない
・降水は年間通して少ないが冬は雪が降りやすい

とくしまの気候と建築

〜地域の個性を住まいに生かそう〜

編集:中野真弘   

 

 環境にやさしい住まいをつくるためには、私たちの暮らす徳島の気候や風土の特性を知り、それをうまく生かしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 徳島県は全体に山地が占め、山間部は比較的涼しいのですが、一般的には冬期は温暖で、夏期 は暑い特徴です。南部のゾーン79は夏期は雨が多い南海型で、日本でも有数の多雨地域です。 一方、徳島市を含む北部沿岸部ゾーン70は雨の少ない地域です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<太平洋沿岸南東斜面気候>

・降水量は多い
・前線通過時に短時間に強い雨が降る
・風は通常それほど強くないが、冬に強いおろし風が吹く場合がある
・気温は年間通して暖かい

<太平洋沿岸山地気候>

・降水量は非常に多い
・冬は寒く、北部では積雪がある
・夏の午後雲が発生しやすく、時々雷雨が発生する

 

<<徳島に有効な建築的手法>>

 徳島県は、4つの気候区分と、3つの気候ゾーンに分けることがで きる。

各気候ゾーンで有効な建築的手法(留意点)によると、「植裁による日射 遮蔽」、「反射率の高い外壁・屋根材」、「熱取得防止用の遮光装置」が全県域で最適である。

「ベランダ・テラス」、「蓄熱層」、「断熱材の増量」、「サンルーム」、「断熱ガラス」、「ソー ラー暖房・冷房」、「バッファゾーン」もまた、人口の集中した沿岸部地域であるゾーン70で 最適である。

<参考文献>
「データマップ 日本の気候」
建築環境計画と100の気候ゾーン
発行:(財)住宅産業研修財団

 

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