バリアフリーデザイン研究会

代表幹事  中村正則


  (社)徳島県建築士会 バリアフリーデザイン研究会 設立趣意書

 徳島県の高齢化は、全国水準より、早く進んでいます。また、不慮の事故や疾病で若くして体に障害を持つ方も増えています。そのような高齢者や障害者の生活は、今後共、在宅が望ましいと考えられます。そのような中で、どうしたら住み慣れた住まいや地域に、永く住み続けられるかが重要になります。そのためには、今の住宅や身近な生活環境を改善し、自立生活が可能になるようにしなければなりません。

 これに対して、国の介護保健の住宅改修をはじめ、各自治体でも様々な取り組みがなされています。徳島県においても、高齢社会への対応や体制を整えてゆくことを緊急の課題ととらえ、高齢者等の居住の安定を図るための様々な取り組みが行われており、その一つの動きとして、県内市町村で動き始めた、高齢者住宅改造助成制度と、リフォームヘルパー派遣制度は、在宅を支援する期待の大きい制度であると言えます。また、平成8年に制定された『徳島県ひとにやさしいまちづくり条例』においても、民間建物を含む公的建築物や公園、道路、公共交通機関等の全県的なバリアフリー化に向けて大きく動き出しています。

 今後、各市町村の本格的な動きの中で、その支援団体としての建築士会への期待は非常に大きいものがあると思われます。こうした取り組みに関しては、これまでもそれぞれの専門の領域で、個別的に様々な取り組みがなされていましたが、そこにはやはり限界がありました。今やノーマライゼーションの実現のためには、建築や福祉、保健、医療などの専門家が持っているノウハウを結集させることが求められています。

 このような背景をふまえ、全ての地域の建築士が高齢者や障害者の実態と問題点を把握し、様々な居住形態や要望に応える高齢者住宅等のあり方について、的確に対応できる様にしておかなければなりません。久しく建築士会の課題でありました建築士の地域貢献、社会的役割を果たす良い機会としてとらえ、積極的な活動を展開するために、この研究組織を設立しようとするものであります。また、このような場を通して、建築士会の各年代との交流など、建築士会の活性化を図る可能性も模索しながら、積極的に活動して行くことを考えて行くものであります。

 全ての人々が安心して豊かな生活を送れるような、ノーマライゼーション社会の実現に向け、バリアフリーデザイン研究会が少しでも貢献できればと考えております。


活動について

例会開催日時  毎月 第二 土曜日 PM 2:00 〜 4:00

開催場所     徳島県建築士会 会議室 (徳島県建設センター5F)



以下の写真は、徳島市内車いす試乗体験の時のスナップです。


問い合わせ・連絡先 

徳島県建築士会事務局
〒770 徳島県徳島市富田浜2-10 徳島県建設センター5F
TEL (088)653-7570/FAX (088)624-1710

または、

徳島市中昭和町1丁目115
M&N都市建築設計事務所 中村 正則

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